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ノーロードファンドは本当にお得?投資信託の手数料と選び方を徹底解説

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ノーロードファンドは本当にお得?投資信託の手数料と選び方を徹底解説

ノーロードファンドは本当にお得?投資信託の手数料と選び方を徹底解説

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執筆者:

公開:

2023.04.02

更新:

2026.04.13

基礎知識ポートフォリオ運用

投資信託を選ぶ際、「ノーロード=手数料無料ならお得」と考えがちですが、実際には購入時手数料だけでなく、信託報酬や信託財産留保額まで含めて判断しなければ、本当に低コストとはいえません。特にNISAや長期積立を始める人ほど、入口の無料だけで選ぶと、保有中のコスト負担で想定外の差が生じることがあります。この記事では、ノーロードファンドの意味、低コストファンドとの違い、手数料の全体像、向いている人、選び方の軸までを具体的に解説します。

サクッとわかる!簡単要約

この記事を読むことで、ノーロードファンドの基本的な仕組みと、購入時手数料が無料であっても総コストが低いとは限らない理由を体系的に理解できます。あわせて、購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額の違いや、比較時に重視すべき視点を把握できるため、表面的な「無料」に流されず、自分の投資目的や運用方針に合った投資信託を選べるようになります。

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目次

ノーロードファンドとは

「ノーロード」の由来

なぜ無料化が進んだのか

ノーロードと低コストファンドは別物

投資信託の3つの手数料

購入時手数料

信託報酬(運用管理費用)

信託財産留保額

ノーロードのメリット

知っておくべき注意点

総コストが安いとは限らない

対面サポートが受けにくい

ノーロードファンドがおすすめな人・おすすめしにくい人

おすすめな人

おすすめしにくい人

投資信託のリスク

投資信託の賢い選び方|5つの軸

①信託報酬の水準

②実質コストの確認

③純資産総額の規模

④ベンチマークとの乖離

⑤運用方針との一致

ノーロードかどうかを確認する方法

①販売会社のファンド詳細ページ

②目論見書(交付目論見書)

③運用報告書(コストの全体像確認)

ネット証券の最新事情

ノーロードファンドとは

ノーロードファンドとは、投資信託のうち購入時手数料(販売手数料)が無料の商品を指します。英語の「Load(負担)」に「No(ない)」を組み合わせた造語で、「投資家にとって購入時の負担がない」という意味を持つ言葉です。

通常の投資信託では購入金額の1〜3%程度が販売会社に支払われますが、ノーロードファンドではこの負担がゼロになります。たとえば100万円分を購入する場合、手数料3%なら3万円が差し引かれ、実際に運用に回るのは97万円です。一方でノーロードなら100万円全額がそのまま運用元本となります。

「ノーロード」の由来

ロード(load)はもともと米国で投資信託の販売手数料を指す業界用語でした。1970年代の米国でディスカウントブローカーが台頭し、販売手数料を取らない投信が広まったのが「ノーロード」という呼称が定着したきっかけです。

日本でも1999年にネット証券が登場して以降、低コスト競争のなかでノーロード化が一気に進みました。

なぜ無料化が進んだのか

最大の要因は、ネット証券による販売チャネルの変化です。対面販売では人件費の回収のために販売手数料を取る必要がありましたが、ネット証券では顧客が自分で発注するため、その必要性が低下しました。

加えて、金融庁が「顧客本位の業務運営」を推進し、購入時手数料が運用成果を圧迫する点への問題意識を業界に示した影響も大きいと言えるでしょう。

ノーロードと低コストファンドは別物

ノーロードファンドは「購入時手数料が無料」という特徴を持つ投資信託ですが、それだけで「低コスト」とは限りません。投資信託のコストは購入時だけでなく、保有期間中にも継続的に発生するため、総合的に判断する必要があります。

両者の違いを整理すると、以下の通りです。

観点ノーロードファンド低コストファンド
意味購入時手数料が無料総コスト(主に信託報酬)が低い
重視するコスト購入時のみ保有中を含むトータルコスト
投資判断への影響初期コストを抑えられる長期リターンに大きく影響
優先順位補助的な判断軸最優先で確認すべき指標
ノーロードと低コストファンドの違い

特に長期投資では、購入時の数%よりも、毎年かかる信託報酬の差のほうが最終的な資産額に大きな影響を与えます。そのため、実務的には「ノーロードかどうか」よりも「信託報酬や実質コストが低いか」を優先して比較するのが基本となります。

ノーロードはあくまで“入口の条件”であり、ファンド選びの本質は“運用中のコストと品質”にある点を押さえておきましょう。

投資信託の3つの手数料

投資信託のコストは「購入時」「保有中」「売却時」の3段階で発生します。ノーロードはあくまで「購入時」のみが無料で、ほかの2つのコストは別途かかる点に注意が必要です。

各手数料の役割と相場感を整理した表が以下になります。

手数料の種類発生タイミング相場ノーロードの場合
購入時手数料購入時0〜3%0%
信託報酬保有期間中(毎日)年0.05〜2%別途発生
信託財産留保額解約時0〜0.5%別途発生
投資信託の3つの手数料

購入時手数料

販売会社が顧客に商品を販売する際の対価として受け取る手数料です。同じファンドでも証券会社ごとに料率が異なる点が特徴で、A証券では2%、B証券ではノーロード、というケースが珍しくありません。

信託報酬(運用管理費用)

ファンドを保有している間、毎日少しずつ差し引かれる費用で、運用会社・販売会社・信託銀行の3者で分配されます。長期保有では総コストへの影響が最も大きい項目となるため、最重視すべき手数料と言えるでしょう。

信託財産留保額

途中解約する投資家から徴収し、ファンドに残す費用です。残った投資家への影響を緩和する仕組みであり、解約者へのペナルティに近い性質を持ちます。近年は「留保額なし」のファンドも増えています。

ノーロードのメリット

ノーロードファンドの最大の利点は、購入金額の100%を運用に回せる点です。複利効果を最大限に活かしたい長期投資家にとって、出発点で数%を失わない構造は大きな武器となります。

たとえば毎月3万円を20年間積み立てる場合、購入時手数料3%のファンドでは累計で約21.6万円を手数料に取られる計算です。同じ金額をノーロードに振り向ければ、その分が運用元本として複利で増えていきます。

頻繁にリバランスを行う投資スタイルや、ドルコスト平均法による積立投資とも相性が良く、売買回転率が高いほどメリットが顕在化する性質を持ちます。

知っておくべき注意点

「ノーロード=低コスト」と短絡的に考えるのは危険です。購入時の入口は無料でも、保有中の信託報酬が高ければ、トータルでは有料ファンドより割高になる場合があります。

総コストが安いとは限らない

具体例で比較してみましょう。10年間保有するケースで、次の2つのファンドを想定します。

  • ファンドA:ノーロード、信託報酬年1.5%
  • ファンドB:購入時手数料2%、信託報酬年1.0%

10年間の累計コストは、Aが15%(1.5%×10年)、Bが12%(2%+1%×10年)となり、ノーロードのAの方が割高になる結果です。長期保有ほど信託報酬の差が効いてくるため、入口の無料に惑わされない目線が欠かせません。

対面サポートが受けにくい

ノーロード商品の多くはネット証券での販売が中心で、営業担当者による説明を受けにくい構造になっています。商品性を自分で目論見書から読み解く力が求められるため、初心者がいきなり複雑なアクティブファンドを選ぶのはハードルが高いでしょう。

ノーロードファンドがおすすめな人・おすすめしにくい人

ノーロードファンドは万人に最適というわけではなく、投資スタイルや知識レベルによって向き・不向きがあります。自分に合うかどうかを判断するための目安を整理します。

おすすめな人

  • 長期で積立投資を行いたい人
  • 新NISAなどでコストを抑えて資産形成したい人
  • 自分で商品を比較・判断できる人
  • リバランスなどで売買回数が増える可能性がある人

購入時手数料がかからないため、積立投資や定期的な資産配分の見直しと相性が良く、売買回数が多いほどコスト削減効果が大きくなります。

おすすめしにくい人

  • 投資初心者で商品選びに不安がある人
  • 対面での説明やアドバイスを重視したい人
  • コストよりもサポート体制を優先したい人

ノーロードファンドはネット証券での取り扱いが中心で、対面サポートが限定的なケースが多いため、自分で情報を読み解く前提が求められます。

投資信託のリスク

投資信託は分散投資によってリスクを抑えられる金融商品ですが、元本保証ではないため、主要なリスクを理解したうえで購入する姿勢が欠かせません。代表的なリスクを整理したのが以下の表です。

リスクの種類内容影響を受けやすい資産
価格変動リスク株式や債券の市場価格が変動する株式・REIT
為替変動リスク円と外貨の交換レートが変動する外国株式・外国債券
信用リスク発行体の財務悪化や破綻で価値が下がる債券全般
金利変動リスク市場金利の変動で債券価格が動く債券・REIT
流動性リスク売買が成立しにくく希望価格で取引できない新興国資産
投資信託のリスク

特に初心者が見落としがちなのが為替変動リスクです。外国資産に投資するファンドは、現地市場で値上がりしても円高が進めば円換算でマイナスになる場合があります。信用リスクや金利変動リスクも債券ファンドでは無視できない要素となるため、目論見書の「投資リスク」欄を必ず確認しましょう。

投資信託の賢い選び方|5つの軸

ノーロードファンドを選ぶ際は、表面的な「無料」だけで判断せず、以下の5つの軸で多角的に評価する姿勢をおすすめします。

①信託報酬の水準

最重要ポイントが信託報酬です。インデックスファンドなら年0.1%前後、アクティブファンドでも年1%以下を一つの目安として考えるとよいでしょう。同種のファンド同士で比較し、より低い水準のものを選ぶのが基本となります。

②実質コストの確認

信託報酬以外にも、売買委託手数料・有価証券取引税・監査費用などが運用中に発生し、これらを合算したものが「実質コスト」です。運用報告書に記載されているため、購入前に必ずチェックしましょう。

実質コストは信託報酬の1.2〜1.5倍程度になるケースが多く、目論見書だけでは見抜けない隠れコストの存在を意識する必要があります。

③純資産総額の規模

純資産総額はファンドの「体力」を示す指標です。残高が小さすぎると効率的な運用ができず、繰上償還(運用の途中終了)のリスクも高まります。目安として50億円以上、できれば100億円以上のファンドを選ぶと安心感が高まるでしょう。

④ベンチマークとの乖離

インデックスファンドの場合、ベンチマーク(連動目標とする指数)との乖離が小さいほど、運用の品質が高いと評価できます。月次レポートで「トラッキングエラー」や「乖離率」を確認する習慣をつけてください。

⑤運用方針との一致

そもそも、そのファンドが自分の投資目的に合っているかが大前提です。リスク許容度・投資期間・期待リターンを明確にしたうえで、合致する資産クラスを選びましょう。

ノーロードかどうかを確認する方法

ノーロードファンドかどうかは、購入前に必ず確認しておきたいポイントです。ただし、確認すべき場所は一つではなく、複数の資料や画面を横断してチェックする必要があります。

①販売会社のファンド詳細ページ

最も簡単なのが、証券会社や銀行のファンド詳細画面です。「買付手数料」「購入時手数料」の欄に「0円」「無料」と記載されていればノーロードです。

同じファンドでも販売会社によって手数料が異なる場合があるため、購入予定の証券会社での表示を確認することが重要です。

②目論見書(交付目論見書)

目論見書では「購入時手数料」の項目に上限や料率が記載されています。ここで「上限○%」と書かれていても、実際には販売会社が無料に設定しているケースもあるため、あくまで“上限”である点に注意が必要です。

③運用報告書(コストの全体像確認)

ノーロードかどうかだけでなく、実際にかかっているコストを把握するには運用報告書が有効です。「信託報酬」「その他費用」を確認することで、実質的なコスト水準を把握できます。

特に長期投資では、購入時手数料よりも保有コストの影響が大きくなるため、ノーロードであるかどうかとあわせて、必ずチェックしておきましょう。

ネット証券の最新事情

2019年12月、SBI証券・楽天証券・マネックス証券などの主要ネット証券は、自社で取り扱う投資信託の購入時手数料を一斉に無料化しました。これにより、ネット証券を利用する投資家は、ファンドがノーロードかどうかを意識する必要が事実上なくなっています。

さらに2023年秋には、SBI証券と楽天証券が国内株式の売買手数料も無料化し、コスト面での優位性を一段と高めました。投資信託・国内株式ともに入口コストがゼロという環境は、長期投資家にとって極めて恵まれた状況と言えるでしょう。

一方で、対面型の証券会社や銀行では依然として購入時手数料がかかる商品も存在します。同じファンドでも販売チャネルによってコストが変わる現実を、しっかり認識しておきたいところです。

この記事のまとめ

この記事では、ノーロードファンドの意味や広がった背景、低コストファンドとの違い、投資信託にかかる3つの手数料、選び方のポイントを整理しました。大切なのは、購入時手数料の有無だけで判断せず、保有中のコストや運用方針まで含めて総合的に見ることです。投資信託を選ぶ際は、販売会社の詳細画面や目論見書、運用報告書を確認しながら比較し、不安が残る場合は専門家への相談も検討しましょう。

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柴田充輝

金融系ライター

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆実績あり。

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